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ベストが背中で語るもの - 2016.02.16 Tue

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スーツの起源において重要な日のひとつが

1666年10月7日

です。それまで豪華絢爛、悪く言えば成金趣味の様なゴテゴテの貴族たちの服装にたいし、倹約令となるような新たな服装の提案が、イギリスにおいてチャールズ2世からなされました。

これが、「コート、ベスト、ズボンの3点セット」という、現代のスーツスタイルの基となる装いといわれます。

今のスーツとは、形が随分違うのですけどね。

この時に大きく変わった事のひとつが、やはり倹約の姿勢です。

見えない部分はとにかく安く済ませるような服の作りになった様なのです。
ベストなんてコートの下ですから、背中は見えない部分の筆頭です。
だから、背中の生地は薄っぺらな生地で良いだろう。
という事なのだそう。

現代のベストにもその名残りがあります。三揃いスーツのベストなどでは、背中はキュプラの様な、テカテカしてて薄い生地ですね。

現代のファッションに関わる人間が、このベストの裏地がなぜ今のようになっているかを習う機会があるとき、一般には
「スーツの上着を着る時の滑りの良さ、そして重ね着をしているときの摩擦によるもたつきを無くすもの」なんてことを言われる事が多いと思います。
(私の時はそんな風に習いました)

もちろん、その機能的な部分は分かります。しかしよく考えれば、そんなのはスーツの上着の方で裏地が付いていれば問題ないはずなんですけどね。

三揃いのスーツを着た人が上着を脱いだ時にあらわれるベストの背中を見て、どんな印象を抱きますか?

あのテカテカ感、そしてペラペラな感じも合わさって、私はなんだか、見てはいけない部分を見せられてしまっている様な気がしてしまいます。

「見てはいけない部分を見せられる」というのは「チラリズム」を代表する様な効果として、セクシーさを表現できるポイントになるでしょう。

しかし。
背中って、単なる背中です。

当たり前過ぎる話なので自分で書いたこの字面を見ても変な感じなのですが。
これが胸元ならチラ見せをする事でセクシーさを出すのはよくある話です。
しかし、男女を比較的しても身体的な特長が特に変わらない、身体の中でも起伏の少ない平坦な部位です。
しかも、現代の服の構造上、背中のチラ見せって出来ません。

こんな部位でチラリズム的なセクシーさを出そうとしなくても良いな
と、私はそう思ってしまいます。
(「男の広い背中」とか「哀愁漂う男の背中」などは昔からの定番的な背中のファッションはありますけどね)


私はベスト自体が好きなので、三揃いとしてではなく、単品のベストを多く持っています。
それらは全て、背中の生地は前の生地と同じものを使っている仕様になっています。

この方が、ベストを単品としても楽しめると感じているからなのですが。

あなたは、ベストをどのように着るでしょうか?


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ファッションマジシャン◇yutaka

Author:ファッションマジシャン◇yutaka
専門学校でファッションを学び始め、アパレル業界、スーツ業界など幅広いファッション業界で培った経験をフル活用し、着こなしにまったく自信がなくても、スーツを上手に、楽しく装うことで人生を豊かに彩るお手伝いを致します。

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